思わず涙したあの日の話

結婚して数年経てば、会話もなくなりセックスもおざなりになってしまうもの?30代既婚女性Y子さんが感じている夫婦間の絆や性の悩み。愛とは何か、セックスとは何かを女性の目線でとらえた体験談です。

結婚してわずか3年で

「結婚するとこんなものなのかしら」30代の既婚女性Y子さんはそんなことを思っていました。わずか3年の結婚生活で早くも会話がなくなってしまった日常。作ったご飯の感想を聞けば「悪くないよ」と微妙な答えが返ってくるし、たまの休日も「疲れたから」と寝てばかり。夜の方はというと、「仕事で疲れた」といってしない日があったかと思うと、急にこっちの気持ちも確かめずに挿入だけで満足しようとするおざなりセックス……。たった3年で結婚生活は彼女が思い描いていたものとは遠く離れてしまいまったそうです。

思い出される恋人のころ、新婚のころ

Y子さんたちが付き合った当初はお互い20代で、恋愛風景も若々しく激しいものでした。たくさん喧嘩もしたそうですが、それ以上にラブラブな思い出がたくさんあり、セックスもまた互いに求めあうようなセックスでした。もちろん結婚したばかりのころも同じようにたくさん愛し合いました。さすがに恋人のころのようにはいきませんが、夫婦の日常の中に夜の営みは当たり前のように存在していました。しかし結婚して月日が経ち、徐々にセックスの回数が減り、デートを約束していた日も仕事の都合や喧嘩が理由で行けなくなる日が増えていきました。そして夫婦となってから3年、ついにセックス自体が楽しいものではなく、ただの"習慣"になってしまったのです。

同窓会での話

微妙な夫婦生活が続いていたある日、Y子さんのもとに「同窓会」の知らせが届きました。学生時代に一緒に笑った友人たち、実はちょっとだけ気持ちがあった男子の顔……彼女は旦那さんに出席したい旨を伝えました。夫は一瞬微妙な顔をしましたが、それでも「いいよ、行ってきなよ」と承諾。Y子さんは同窓会に顔を出すことにしました。懐かしい友人たちとの触れ合いに一時的とはいえ、夫婦生活の悩みを忘れることができました。お酒の酔いも手伝って、つい昔の想い人との会話も弾んだそうです。相手も悪い気はしなかったのか、「このあと二人で飲みなおす?」と声をかけてきましたが、Y子さんは躊躇しました。「昔は好きだったけど、今はそれほどとも思えない」と。

夫への告白、そして

Y子さんは旦那さんに正直に同窓会の出来事を話しました。懐かしい友人たちとの馬鹿話、そして同級生から誘われたことも。黙って最後まで聞いていた旦那さんは立ち上がり、Y子さんの手を取りこう言いました。「今から、しよう」と。突然のことに戸惑う彼女を見て彼はこう言いました。「ごめん、突然だけど、俺はずっと考えてたんだ。同窓会に行かせるのはイヤだったし、男から誘われたって聞いて嫉妬してるんだ」。旦那さんから感じたのは、まるで恋人時代のように強引だけど、激しい好きという感情でした。フッとそのころのことが思い出され、Y子さんの目から伝った涙。旦那さんはそれをふき取ると強く彼女を抱きしめたそうです。

若い世代であっても様々な事情やすれ違いからセックスに不和を生じることはいくらでもあります。愛情がないわけではないし、肉体的にも性生活を謳歌したいと思っていても、うまくいかないことってありますよね。ちょっとしたきっかけや、夫婦間のコミュニケーションで不平や不満は解消されるものです。時にはお互いの気持ちを確かめ合うことは本当に大切なことです。