女の体はワンパターンではない

セックスに関しては、男性の仕組みは実に単純明快でワンパターンです。思春期を迎えると男性は射精をするようになります。寝ている間に夢精をしたのが初めてという人もいれば、「オナニー」というテクニックを知り試してみて初めて経験する人もいるでしょう。そして、初の射精を経験したときから、生理的仕組みは完成します。興奮して勃起して射精をすると満足する、というフローです。この流れは、人によって異なるということがありませんし、タイミングや場所によって変わることもありません。

学歴の高い人は2回射精できるとか、運動能力の高い人は射精した後に勃起するということもありません。このようなワンパターンの行為を何度繰り返しても飽きないということは、男性はよほど単純にできているのかも知れません。一方、女性はどうかというと、実に複雑です。男が単純で女が複雑であるがゆえに、セックスは謎めいていて奥が深く、そして楽しいのです。

女性にはパターンがない!?

女性にももちろん性欲はあり、人によっては、あるいはシチュエーションによっては、男性以上に性に貪欲であることもあります。ですけれども、その性欲が満たされエクスタシーを感じる過程には、パターンがありません。どんなに仲良しで性欲旺盛な夫婦が百回、千回、1万回と性行為を重ねて行っても、こうすれば必ずエクスタシーとオーガズムが得られる、というような黄金法則をつくりあげることはできません。女性には、性欲満足のための生涯パターンがないのです。女性の性欲を満たすための法則は、生涯未完成といえるでしょう。

男性の方は、思春期に射精をした瞬間に完成されるのに、女性の方は死ぬまで完成することがないということです。男は単純で簡単なのに、女は複雑で難しいわけです。それがゆえ、男性は常に女性の体に興味津々でいることができ、いつもより高い快楽を提供すべく努力のしがいもあるのでしょう。

男は生涯にわたって女の体を探求し続ける!?

男性の快楽がワンパターンなのに比べ、女性が複雑であることが男女の営みを長続きさせている要因にもなっています。毎回同じであれば、いずれは飽きてしまうでしょう。毎回の性行為が微妙に異なっているために、男性はさらに興味を持ち、女性の無限の可能性に畏怖の念を感じることもできるのでしょう。性行為は、男性が女性の体を生涯にわたって探求し続け、奉仕の限りを尽くす行為であるといえるかもしれません。

逆にいえば、夫が自分の満足、すなわち射精のためだけに夫婦生活を行なっていれば、それは貧しい行為であり、夫も妻も双方ともに飽きてしまうことでしょう。近年、セックスレスカップルが増えていますが、夫が妻の体の探求というテーマに関心を持たなくなっているのかも知れません。

男性は加齢とともに性的な力が落ちてくるものです。EDになり、バイアグラのお世話にならないと勃起することができなくなる人も少なくありません。単に、自分の射精だけを目的に性行為に臨んでいては、セックスそのものに対する興味も薄れてしまうでしょう。いつまでも若々しく、男としての魅力を保つためにも、セックスは相手を悦ばせる行為であるという意識を持ちつづけるべきです。そうでなければ、セックスは楽しくなくなってしまいます。