相手を知るとはどういうことか?

男女の関係は微妙で奥が深いものです。ひとつ屋根の下に住み、生活を伴にして枕を並べて寝る。単にともに食事をしたり、テレビを観たりするだけでなく、ベッドを伴にする間柄。性生活は二人の関係に大きな影響を及ぼすものです。夫婦は互いに「相手のことは何でも知っている」はずです。言葉で言うことはたやすいですが、実際に「何でも知っている」とはどういうことを指すのでしょうか?

男が女を知るということ、女が男を知るということの中には、単に氏素性やどんな風に育ってきたのかにとどまらず、性的なことも含まれるでしょう。相手がセックスに何を求めているのか、どう愛撫されると嬉しくて、どうされると嬉しくないのか。ノーマルな行為だけにとどまらず、アナルセックスやSMなどアブノーマルなものにも興味があるのかどうか。体全体について知ることも、とても重要です。相手の性欲について知っていなければ、知っていることにはならないと言えるでしょう。

セックステクニックは使いよう

セックスがうまいとかヘタだとか評価をすることがあります。いわゆるセックステクニックに長けているという人がいて、女性も男性もそういう相手と寝ると、ものすごいオーガズムを得られるという神話があります。しかし実際には、テクニックとはナイフのようなものです。つまり、「使いよう」ということです。ナイフは人を指して殺すこともできますし、リンゴの皮をむいて食べやすくすることもできます。性の技術を持っているだけではセックスは豊かにできません。

結局のところ、性生活はその人の態度や心の持ちようによって、相手を気持ちよくさせたり自分が気持ちよくさせてもらえたりするものです。夫婦でつくりあげるという姿勢を持つことが実は一番大切なのです。

男がセックスを拒否する時代になった!?

かつては、「生理だから」とか「頭痛がするから」「疲れているから」と言い訳をして、配偶者の求めを断るのは「妻」と決まっていました。夫は毎日セックスをしたがるもので、妻は「たまには休みたい」というパターンが一般的でした。ところが、最近はさっさとベッドに入って寝てしまうのは、むしろ男性の方。妻がセクシーな下着を身につけてベッドに入れば、遅くまでテレビを観たりして要求を避ける夫が増えています。

性生活においてはかつての「男性上位」から「女性上位」に変わってきており、体位においても女性が上になる「騎乗位」を好む夫が増えています。つまり、夫は下でじっとしており、妻が自ら腰をふって快感をむさぼる体位です。男が「やる側」から「やられる側」に転換しているようです。「戦後、女性が強くなった」と言われますが、セックスにおいてそれは顕著な傾向です。

そういう時代だからこそ、夫は妻がどんな性欲を持っているのか、ノーマルなセックスだけでいいのか、アブノーマルな世界にも関心があるのかどうか、知っておくべきでしょう。夫とは普通の性交しかしていないけれども、かつてのボーイフレンドたちとは、もっと他の性行為を試したことがあって「それが好き」という人もいます。妻の性的指向についても正確に知ってこそ、初めて「妻を知っている」ことになるのです。