EDは夫婦で改善しましょう

かつて「インポテンツ」と呼ばれていたEDは、数多くの夫婦の悲劇を生み出し、小説のテーマにもなっています。アーネスト・ヘミングウェイの「日はまた昇る」では、主人公は戦傷によってEDとなり恋人とセックスできないことに苦しみ、恋人は、ほかの男との性交で寂しさを紛らせます。D・H・ローレンスの「チャタレイ夫人の恋人」では、やはり戦傷によってEDになった夫が、子作りのため妻にほかの男とのセックスを勧めることから、複雑な展開がうまれていきました。それほど、男性の勃起不全は重大で深刻なものだったのです。

現代においてはバイアグラが登場したことで、ほぼ解決してしまっています。問題は、夫が妻に「EDだからバイアグラを使いたい」と打ち明けられないことだけになっています。夫婦で解決する姿勢がとても大事です。

早漏とEDは男性の最も大きな悩みです

夫婦生活における夫の悩みは、イクのが早過ぎる「早期射精」と勃起不全が大半を占めています。これらの問題の原因となっているのは人それぞれですが、ひとつの要因として挙げられるのは「妻の過剰要求」。セックス回数や内容について、女性サイドの要求レベルが高くなり、その期待に応えなければというプレッシャーによって、男性が押しつぶされていることが少なくありません。

特に、「勃たない」という悩みは深刻でいくら自分で努力しても簡単には解決できませんが、バイアグラの登場によって簡単に解決できるようになりました。しかし、悩んでいるにもかかわらず、クリニックを受診することをためらう人も少なくありません。ひとつにはどんな診察をされるのか分からず、「恥ずかしい」と感じている人が多いことが挙げられますが、これは杞憂(きゆう)です。診察は簡単な問診だけですし、専門クリニックなら、スタッフは全員男性というところもたくさんあります。あらかじめネットでどんなクリニックなのかを調べていけば、安心して受診できるでしょう。もうひとつの問題は、「妻に言えない」というものです。

EDは夫婦で共有すべき課題です

たとえば妻が「オーガズムを感じられないから、不感症ではないか」と悩んでいるとすれば、夫はそれを知りたいと考えるのが普通でしょう。それと同じように、夫がEDで悩んでいるのであれば妻はそれを知りたいと思うものですし、一緒に解決に向けて取り組みたいと考えるものです。性生活に関する課題はどんなものであれ夫婦が共有すべきで、まず問題を互いに知ることが、解決への近道です。

女性の中には「オーガズム」というものを勘違いしている人もいます。雑誌やアダルトビデオの影響で、「体が硬直して気絶するほどの快感」であるとか、「何度も何度も、悦楽の波がよし寄せて呼吸をするのも困難になる」など、普段自分が感じている「快感」の何倍ものものがあるはずだと信じているのです。多くの場合、オーガズムはそれほど激しいものではなく、短い時間の悦楽に過ぎません。気絶することなど普通はありえないのです。そうしたことも夫婦で共有することで、より素晴らしい性生活をつくりあげていくことができるようになるでしょう。

EDになったら、真っ先に相談するのは妻であるべきです。そうすることで、性生活は今まで以上に豊かになるはずです。