脳に老いを呼びこまないセックス

老化は誰にでも訪れるものです。スポ―ツ選手の多くは20代でピークを迎え、加齢とともに身体能力の衰えと戦い続けることになります。中高年になると男性の多くが、若いころに比べて「遅くまで飲めなくなった」「疲れやすくなった」「気力がなくなってきた」と感じ、口にするようになります。「記憶力がなくなった」「物忘れが多くなった」など知力の衰えを感じ始めるのもこのころです。体力知力の減退は実際に誰にもあるものでしょうけれど、自分自身の性的能力に関しては、「衰えた」と口にしないことをお勧めします。

セックスの快感は脳がコントロールしています。「衰え」の自己暗示をかければ、たちまち脳がそれに反応してしまい、必要以上に老化が進行してしまうのです。いつまでも「俺はまだまだ」「私はセクシー」と思い続けることで、性的能力を保つことができます。

強精食に頼ろうなどと考えてはいけない

「老いは心からくる」としばしば言われますが、性的能力はまさにそうです。「性欲がわかない」「セクシーな女性をみてもムラムラしない」などと考えてはいけませんし、冗談でも口に出してはいけません。「精がつく」と言われるものを積極的に食べることも、一種の負けです。心で性の老いをしっかりと意識してしまっているがゆえに、強精食に関心を持ってしまうのです。負け犬根性といえるでしょう。

人間の性は脳がコントロールしています。男性はたとえ目の前に裸の女性がいなくても、目を閉じて性的なイメージを作りだせば、勃起することができますし、手を添えてピストン運動をくわえれば射精することもできます。架空の性的イメージで、性的な快感を得ることができるわけです。脳が性欲をつかさどっているからです。その脳に対して、「衰えたよ」「やる気が起きないよ」と信号を送れば、「ああそうなのか、もう老人なのか」と思い込んでしまい、ますます老けてしまうのです。

老けたなら老けたなりの楽しみ方もある

最近の夫婦は、フェラチオやクンニリングス、シックスナインというような互いの口をつかった性技は当たり前にしています。こうした刺激度の強い性技を夫婦生活に取り入れることで、セックスの楽しみ方もバラエティ豊かになってきました。若いころであれば、男性は口でしてもらうよりも一刻も早く挿入したいと、気がはやるでしょうけれど、年をとって勃起に時間がかかるようになると、むしろフェラチオをじっくりとしてもらうことが楽しみになります。

女性の方も、更年期ごろからしだいに濡れにくくなりますので、時間をかけたクンニリングスは挿入を受け入れやすくしてくれます。夫婦ともども性の力の低下は現実にありますが、それを「ものは考えよう」と逆手にとって、前戯が楽しめるようになった、と理解すればよいでしょう。たっぷりとした前戯によって、若いころには得られなかった快感を知ることもできるはずです。それが、「若いものにはまだまだ負けない」という熟年ならではの心意気となるでしょう。夫婦生活が充実し、セックスの楽しみを味わっていれば、男性も女性も生き生きと生きられるのです。

年をとっても、決して「性的能力が落ちた」などと考えてはいけません。「まだまだできる」と思い続けていれば、セックスは新たな世界を見せてくれるはずです。