セックスは愛のボディランゲージです

コミュニケーションはただひとつの方法だけで成り立つものではありません。耳の不自由な人が手話で会話することからもわかる通り、意思は体でも伝えることができますし、普段、人は誰でも無意識にボディランゲージを行なっています。日本人は欧米人に比べると体での意思疎通が大きくはありませんが、全くしていないわけではありません。身振り手振りはもちろん、顔の動作や目の動きでも心を伝えているのです。夫婦の愛の交換においても同じことが言えるでしょう。

「愛している」と語ることでも愛は伝えられますが、それだけで十分とは言えないでしょう。相手に思いを伝えるためには性行為がとても重要で、互いの体を愛撫し快感を与えあうことで、愛はより一層相手の心に響くものです。セックスは愛のボディランゲージとも言えるもの。夫婦円満には不可欠なものなのです。

愛はフィーリングが大切です

意思疎通には言葉が必要ですが、それだけで十分ではないことは多くの人が経験的に知っています。相手に何かを伝えようと必死になるときは、誰でも大きな動きをしています。相手の目をしっかり見つめたり、手のひらを開いて両手を大きく広げたり、うんうん、とうなずいてみせたり。言葉と身体と両方で心を伝え合うわけです。時には、言葉を使わず体だけで伝えることもあるでしょう。ただギュッと抱きしめて頬を寄せるだけで、思いやりや親愛の情は伝わります。フィーリングは体で伝えることもできるのです。

愛も同じこと。「愛している」と口にしなくても、相手の体をいたわり熱心に愛撫をすれば「愛情」は伝わります。女性はわずか5分の愛撫よりも1時間の愛撫の方が、より快感を覚えられるものですし、相手の男性の思いやりも感じるものです。男性もそれは同じで、妻が夫の体をなでたり口に含んだりする時間が長ければ、「愛されている」と感じられるでしょう。男性が射精を終えた後に、さっとバスルームに消えてしまえば女性は寂しさを覚えます。行為の後にもしばらく抱いてくれれば、温かいものを感じられるでしょう。

好きだからこそ快感を伴うものです

母親が赤ん坊に乳首を吸われて身もだえることはないものですが、夫に愛撫されれば快感を覚えます。セックスは、「相手が誰か」によって感じ方も変わるものです。その根底にあるのは「心」であり、少なくとも好意を持つ相手とでなければ、なかなか快感は得られません。「夫婦生活から快感が得られない」という場合には、もちろん互いの「テクニック」の問題もありますが、根本にあるのは相手に対する思いやり不足です。「結婚して何年も経てば、妻の体には飽きるもの」とか、「夫のワンパターンな愛撫では感じられなくなった」という人がいますが、それはセックスの問題でも肉体のセクシャリティの問題でもありません。自分自身の愛の問題です。

「夫の愛撫がヘタ」となげく妻は、まず自分が夫にどれだけ愛撫をしているかを考えるべきでしょうし、「妻がマグロでつまらない」とグチをこぼす夫は、自分がどれだけ妻を感じさせる努力をしているか振り返る必要があります。そして、お互いに真摯(しんし)に、セックスについて話しあうことが大切です。まずは、相手に与えるものがあってこそ、得られるものがあると考えるべきでしょう。