年とともに男性は女性に近づくものです

男性の性の仕組みは、年をとるにしたがって女性の仕組みに近づいていきます。40代、50代のカップルの性生活を考える上で、このことを知っておくことは大切です。若いうちからEDになる人もいますが、多くは中高年に差し掛かるころになるものです。EDにならなくても、「性欲がおとろえた」と感じる人も少なくないでしょう。性欲を起こす原動力となるものが、加齢とともに減少しているのです。性欲が女性に近づくことを前提として、中高年の性生活を考える必要があります。

男は女の1.5倍も性欲が強い!?

若いころには、性欲の強さは男性3に対して、女性は2だと言われています。つまり、「やりたい」気持ちは男の方が、女性の1.5倍も大きいということです。多くの場合、ナンパをするのも口説くのも、男性サイドがリーダーシップを発揮しています。ところが、この「やりたい気持ち」の強さは、男性の場合、加齢とともに小さくなっていくものです。女性より小さくなることはないにしても、かつては1.5倍だったものが、1.3倍、1.1倍と下降して「女性並み」になっていきます。

若い男性は相手が誰であっても勃起し、愛があろうがなかろうが「したがる」ものです。愛してもいない女性とベッドに入り、いざ服を脱がし、挿入しようという段になって、「愛しているの?」と相手に尋ねられて困ってしまうという人もいます。若いころには愛していようがいまいが関係なく、挿入して射精したいという欲望に支配されているのです。一方女性は「愛」にこだわります。セックスが気持ちいいとか良くないとかということ以上に、「愛されているかどうか」に心を奪われる傾向にあります。加齢とともに男性の性欲が低下する過程においては、この点に注目すべきでしょう。つまり、射精至上主義的なセックスから、精神的なものを大事にするセックスへと、気持ちを切り替えることを心がけるべきなのです。そうしないと、性生活に対する興味を丸っきり失ってしまうことになりかねません。

性行為の最中に声をだすことも大切です

女性は精神的なものにこだわります。寝室のカーテンの色にまで細かな気遣いをするのは女性ばかり。男性は何色だったかなど「知ったことじゃない」という人も少なくありません。性行為の最中に男性はあまり声をあげませんが、女性は大きな声をあげるものです。これも、声をだすことで自分がいま幸せなのだということを確認し、自己暗示をかけていると考えられます。女性のあえぎ声は男性を興奮させますが、実は女性自身も自分の声によって興奮をより高めているのです。

女性は性の交わりを単なる肉体の交わりとはとらえていません。行為の場所や風景、雰囲気やシチュエーション、言葉や自己暗示、生理的な快感などを総合して、行為全体を楽しんでいます。男性も加齢とともに女性に近づくわけですので、ある程度の年齢になったら、男性自身も女性的な楽しみ方をしてみると、セックスの悦びはさらに増すことでしょう。挿入しピストン運動をしているときに自ら喘ぎ声をあげてみると、今までとは違った快感が得られるはずです。

年をとるにしたがって、男性の性欲は女性に近づきます。そのときに、女性的なセックスの楽しみ方をまねてみることで、新たなエクスタシーを知ることができるでしょう。